サハジ（ジェームズ・マキオン）について

人生のなかでも多感な時期であるティーンネイジャーの頃から石の魅力に目覚め始め、まわりの友達からは「変わり者」と言われながらも、惹かれるままに神秘の世界へと足を踏み入れていった。学生時代は、鉱物学、地質学を始め、アートを専攻。あるアートの授業の時になんとなくデザインしたオパールの指輪が、評価を受けジュエリーデザイナーの道へ進むことを決意。友人とマイアミに宝石店をかまえ、デザイナー兼オーナーとして成功をおさめる。彼のデザインはとてもシンプルでありながらもどこか斬新なイメージ、そして何よりも人々の心をひきつけたのは、彼の石に対する情熱かもしれない。

大好きな石を、自分の好きなイメージのデザインに仕上げる、そしてそれを本当に気に入ってくれる人がいる・・・こんな素敵な仕事を手にしている自分はなんて幸せなんだろう、同時に華やかで、とても裕福で何不自由のない生活を送っていた。

１９９３年のある夜、いつものように眠っていた彼の夢の中に、不思議な洞窟があらわれ、その中へ導かれるようにして入っていくと・・そこには、美しいラピスラズリ(当時の私の気に入っていた石）でできたアーチのような入り口があった。そしてある１人の美しい女性が現れ、「私は、エオラ、あなたをずっと待っていたのよ」と私の手を取り、私が果たすべき「使命」について語り始めました。私は、今自分の目の前で起きていることが、現実なのか？夢なのか？少し戸惑いを感じていたのです。それを察したのか、エオラが「あなたは、夢だと思っているかもしれないけれど、これは夢ではないのよ」と私にそう告げたのです。その使命とは、私たち人間をサポートするために存在している、ジェムストーンのメッセージを伝えるということでした。人間と同じようにユニークな個性を持ち、私たちが自分らしさに気づくための、閉ざしてしまった心を開放するためのカードを作ることでした。

「世界中の文明を巡り、そこに存在しているジェムストーンを集め、オラクルカードを作るのです」

その日から私の新たなる旅が始まったのです。